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人が失敗を犯した場合、気持ちの切り替えが出来るかどうかは「潜在意識=無意識」の領域をどうコントロール出来るかにかかっています。意識レベルで行う「頑張り」などはこの際あまり役に立たないと言われています。
そして、潜在意識の切り替えに必要なものは、ずばりイメージ力です
これは大きく分けると2つあり、1つは「五感イメージ力」いわゆる実際にその場にないものでも存在するかのようにイメージする力です。顧客の前でプレゼンをする場合など、その場の書類の匂い、肌寒い空調、出席者の咳払い・・そんな中でスムーズなプレゼンを実現させている自分をイメージする、というような方法です。
他の1つは、自分の経験をまるで他人の経験であるかのように俯瞰できる「客観イメージ力」です。これは失敗した時に役立ち、失敗の痛手を消すことができます。
我々が得てしてマイナス感情に陥っている時、客観イメージを働かせるべき場面でも五感でイメージしてしまっていることが多いのです。これら失敗から立ち直るにはこの逆転現象を直し、客観イメージで失敗を分析しなければなりません。その方法の1つにスポーツ中継のアナウンサーになったつもりで自分を実況中継する方法があります。
「緊張しております。おっ、手にじっとりと汗をかいているようだ。さあ、次にどうするか○○選手」・・・。このように自分の姿を俯瞰することが出来れば、感情の混乱を素早く平静にもどすことも可能になります。
一方、五感イメージを整える方法としては、風呂に入る自分をイメージするという方法があります。ゆったり風呂につかっている自分、お湯の温かさ、石鹸のにおい・・・。リラックスモードを創り出し、プラスに共鳴しやすい自分に戻していくのです。笑顔を作るのも効果的です。
これら対照的特色をもつイメージ力を、成功・失敗のそれぞれの場面で使い分けることが出来れば、メンタル面の強化を図ることも可能になってくるのです。
2009.5
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